大阪電気通信大学 公式VTuber

大阪電気通信大学Vtuberプロジェクトの活動や、映像制作に関するニュースを発信しています。

皆さんお久しぶりでございます。電ch!動画編集のガリュウです。
前後編にて更新されていた「クイズ!Vに聞いてみた!月城紗夜編」ご覧になっていただけたでしょうか。

えっみてない!?

なにしてんの!!
早く見てきて!!!下にリンク張るから!!!

前編の動画はこちらから!
後編の動画はこちらから!

見てきた?見てきた!?じゃあ解説するね!!
というわけで今回は、この動画の編集担当だったガリュウが、編集の裏話を堂々とコソコソ話します。

1.はじめに

めっっっっちゃ疲れた。
けどめっっっっちゃ楽しかった。
見ていただけた方ならわかると思いますが、前後編で動画のテイストも変わっています。
編集方法もいろいろと変わっていますしね。
なので、そのあたりも含めてコソコソと喋っていきます。

2.編集するにあたって

私ことガリュウは、趣味の範疇でゲーム実況やゆっくり実況の動画編集をしてYouTubeにUPしたりしています。
そんな私ですが、今回の「Vに聞いてみた」を引き受けた時、楽しみながらも内心は不安だったのです。
その理由としましては、

「今までに編集したことのないテイストの動画だったから」

これに尽きます。
もちろん、ゲーム実況の動画やゆっくり実況の動画も見せ場のある動画づくりといったことを心掛けていたのですが、今回の「Vに聞いてみた」に関しては「クイズ動画」になるわけで。
クイズ動画の作り方などわかるはずもなく、途方に暮れていた私でしたが、とある日、ひらめきました。


「これしかねぇ。」


齢二十のガリュウ君が発明した、クイズ動画を作る方法、
それは

「バラエティ番組を見る」

でした。
帰らないでください。これマジなんです。

マジメに楽しくバラエティ番組を見てました。

というのも、クイズというのは今としてはテレビでもYouTubeでも珍しいものではありません。
そちらを参考にしてもよかったのですが、今回の「Vに聞いてみた」の録画を見た時、

「…アレ?トークが多いな?」

と私は思ったわけです。
つまり、今回の動画は「クイズ」ではなく「クイズトーク」というジャンルだったことに気がつけたわけです。
クイズ動画こそあれど、出演者の絡みやトークが存在しつつ、クイズをしているコンテンツが多いのはテレビの方だなと思ったんですね。
そこから、編集の参考にすべきものが「バラエティ番組」と決まったわけです。

3.テロップを意識する

さて、ここからは自分がさまざまな番組を見て気づいたこと、そして編集に活かしたことを書き連ねていきます。
夜7時、8時ごろ、いわゆるゴールデンタイムにTVをつけてみればやっているバラエティ番組。
私は、バラエティ番組のどこを参考にしたかといいますと、

テロップのつけ方

になります。

通常、バラエティ番組では出演者の発言全てにテロップを入れることはあまりなく、
会話の流れの中で一番目立たせたい部分でテロップを入れたりします。
一部番組やVtuberの切り抜き動画、実況動画やゆっくりの動画では全ての発言にテロップをつけ、目立った発言やツッコミの際にフォントやサイズを変えるといった手法もあります。

しかし、今回の動画はクイズ動画なうえ、フリップに答えを書いてそれを表示し続けています。
そのうえでトークを繰り広げていくというテイストの動画になっています。
そのため、全ての発言にテロップをつけるととても見にくくなってしまうんですね。
(下の画像は、もし全ての発言にフォントをつけた場合に起こりうる例)

みっ…見にくいッ!なんこれ!?

また、目立った部分にのみテロップをつけることで、「テロップ位置や周りの要素によって誰が発言をしたのか」ということもわかりやすくなるため、今回のテロップの付け方を意識していたわけです。

わわっ!見やすい!?

左上の黒緋せつなさんが一番わかりやすいかと。
せつなさんを意識したカラーリングのフォントとフリップの周りにある縁取り、
そしてせつなさんのすぐ横にテロップを置くことで彼女が発言しているということを意識させています。
これは、カメラワークという概念のない動画、二次元的動画の多いYouTube独特のテロップの付け方かと思います。

また、効果音とテロップは相乗効果のようなものを生み出すと考えています。
例えば、「なんでやねん!」というテロップを表示する際、ただただ太い文字で「なんでやねん!」と表示するよりも、「ハリセン」や「叩く」といった効果音を付け足してあげるとさらに効果的なテロップになります。
バラエティ番組でも、芸人さんがツッコミで頭を叩くシーンなどでは「ビシッ」や「パシッ」といった感じの
コミカルな効果音がつけられていることが多いと思います。
それほど効果音も、テロップと同様、大きな印象をつけられるのです。

このテロップの付け方に加え、テロップの表示量を先ほど述べたような、TVのバラエティ番組をイメージした、
「目立たせたい発言のみにテロップをつける」ということを意識したフォントを使用することで、出演者の面白い掛け合いに集中しつつ、更なるアクセントを加えられるわけです。

そのほかにも、テロップはすべて2行にならないように工夫しています。
2行以上になると、バラエティ的な演出としてのテロップではなく、「ニュース的な情報」としてのテロップに見えてしまうのです。
そこも割と気を付けていたりします。

4.YouTubeを意識する

ここまでバラエティ番組を意識した作りで編集をしていますが、もちろんYouTubeを意識しないというわけではありません。
というのも、前編と後編のVに聞いてみたでは大きな違いがあります。
それはレイアウトです。
動画の内容のレイアウトが悪いと、たとえテロップの付け方がどれだけ良くとも、
違った印象を与えてしまうわけです。
今回の動画の前編と後編を見比べてみましょう。

前編の動画

各Vのフリップが隅っこまでぎっしりと詰まっています。その関係上、字幕が隅っこまでぎっしりと詰められて、とても窮屈です。

後編の動画

各Vのフリップが縮小され、それに合わせて、
画面の中に仮想のボーダーが生まれて、その中に字幕が入っています。
先ほどのと比べて、ゆとりがあります。

並べてみると一目瞭然ですね。自分でもびっくりしてます。
さて、実はなんですけれど、この動画のレイアウトの意識、TVよりもYouTubeで多くみられます。
なぜか。
それは、YouTube特有の「シークバー」の存在によるものです。
YouTubeはシークバーは再生ウィンドウの中に存在します。(PCはプラグインで枠外にできますがそれは例外。)
そして、そのシークバーがでてきたとき、画面いっぱいまでテロップを入れちゃうとかぶっちゃうんですね。

意識した後編の動画でもこれくらい被っちゃいますがまだ許容範囲。

こんな感じで意識している動画であれば、多少被っていたとしても、「読めるようには」なっているんです。
ただ、レイアウトを意識できていなかった前編の動画はYouTube上ではこんな感じになってます。

グワーーッ!!がっつり被ってるゥーーッ!!!!

これでは、いけませんね。
正直後編でもまだまだ改善の余地はあるんですが前編はもうゲキマズです。
だってもうYouTubeの再生ボタンとかと被っちゃってるんだもん。見えにくいのなんの。
まあ、こんな感じで前編の動画が、「演出はいいんだけど窮屈だ」という意見を電ch!内から多くいただきまして、後編ではよりよいレイアウトの動画になったというわけです。

5.さいごに

さて、ここまで編集の裏話をこそこそ堂々と書いていたわけですが、編集の方法はこれが正解というわけではありません。
あくまで、僕なりの動画の編集テクニックってだけになります。
では、何を言いたかったのかというと、

既存のものをみて参考にする

このことの大事さを皆様にお伝えしたく、筆を執りました。
TVもいまはYouTubeやその他コンテンツに押され気味ではあります。
ですが、不特定多数への「映像の見せ方」というのはやはり、プロであるTV番組を見ることが一番勉強になると今回、研究をしてみて思った次第であります。

編集で悩んでる皆様、面白い編集が思いつかず困っている方々、今一度、ご自宅のリビングにあるTVに向き合ってみるとよい出会いがあるかもしれませんよ?

今回はこんなところで。
ではまた。




(ちなみに)
実はまだまだ書ききれなかったウラの裏話がありますがそれはまた今度…

この記事を書いた人

ガリュウ

大阪電気通信大学デジタルゲーム学科の二回生。生粋の格ゲー好き。食べるのも好き。最近は楽しく動画を作っている日々を過ごしているらしい。