こんにちはー。
デッサンやると3Hばっか使って薄いのが出来上がってしまうデザイン部の浦谷です。
最近の生息地は研究室です←
CYBER DIVE制作奮闘日誌 第10回ということで、
今回は私の担当した本作のボスであるイカロスのデザインについてのお話をしたいと思います。
早速ですが、本作のかなり重要なポジションになるキャラクターのデザインということで、
私の方でもいろんな資料やデザインをサンプリングする作業から始まったのですが、
なにぶんSFな衣装をあまり普段から注視することが無かったので、完成までに様々な苦労がありました。
まずデザインの初期段階で、ラフを作成しましたが、監督から「拳で戦うパワーキャラ」ということで、
少しガタイのよい屈強な戦士のイメージというところから、アーマーの分厚さや形の選定に苦労しました。
さらに、実際に3Dプリンタで出力するため、出力可能な形でないといけないという制約もついていて、
私が普段イラストなどでやっている3Dゲーム等に向けたようなデザインもしにくい状況にありました。
その中で、監督との度重なる打ち合わせの末に、ある程度デザインが詰まってきたものがこちら。
右下のがかなり初期のデザインですが、私個人として羽をつけたかったのをよく覚えています。
このあたりから、ヘルメットのバイザー部分について、衣装制作の方で問題があり、
透明の板の加工が難しいという事が分かってきたので、全体の造形も変えつつ、
ヘルメットのデザインを大幅にかえつつデザインが進行していきました。
当初からヘルメットのクリアパーツ部分はどのように処理するかに悩まされ、
3Dプリンタでの造形部分を多めに作りバイザー部分を少なくする方向で進めるか、
複数のクリアパーツでバイザー部分を表現するかいろいろ意見が出ていましたが、
最終的にヘルメット上部をプリンタで作る方向で決まりました。
ヘルメットだけでなく、肩や胸のアーマーなどにも変更を加えていき、出来上がったのがこちらのデザイン。
この辺りでほぼデザインが完成ということになりました。
主人公サイドのスタイリッシュさより、シルエットからパワーを感じる造形になっていて、
僕個人としてもよくできたかと思います。
特に、腕の部分と、背中の背骨っぽい部分が実際キャストさんがアーマーを身にまとった時、
物凄くかっこ良く見えたらいいなと妄想を膨らませて衣装の完成を今この文章を書きながら待っています。
また、このイカロスのアーマーの発光部分は作中で赤く光るシーンがあり、そのコンセプトアートの部分も担当しました。
主人公達の前に立ちはだかるイカロスのシーンですが、赤く発光した光がオーラのようにあたりの壁を照らし、
戦闘開始を告げるという感じのコンセプトなのですが、映像でこのシーンがどのように描かれていくのか楽しみです。
主人公達とイカロスの壮絶な戦闘を早くこの目でみたいですね!
イカロスの衣装はまだ完成していませんが、美術の皆様の日々の頑張りにより終わりが見えてきたとの報告があります。
美術の皆さんいつもありがとうございます。
今回担当したこのイカロスですが、先端技術である3Dプリンタ等を駆使した衣装となり、
かなりの手間がかかっているキャラクターです。
みなさん是非、映像中のイカロスをじっくりと観察していただいて、
どこまで忠実に再現していただけているかは分からないですが、多分超かっこいいと思うので、
もうなめ回す勢いでみてくださいね。
それでは私の方はこの辺で
次回、制作奮闘日誌 第11回は美術部が担当してくださいます。
是非チェックお願いしますね!
大阪電気通信大学 デジタルゲーム学科 4年生
「CYBER DIVE」デザイン部 浦谷 則史
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