こんにちは!
今年も早いもので残すところ2ヶ月ですね。
さて、第6回となるCYBER DIVE制作奮闘日誌はCG部所属の私、山下達也がお送りします!
今回は「映画の中でCGがどのように使われているか」、についてご説明したいと思います。
CGは様々な用途で映画制作に使われていますので、今回は美術部のブログでも少しご紹介しました、「3Dプリンタで出力が必要なパーツをモデリングする!」の”モデリング”について触れていきます。
はて、モデリングとはなんぞや?とお思いの方も多いと思います。
簡単に説明しますと、「写真や描いたデザインを元に3DCGソフト上で立方体や球体を変形させたり組み合わせて目的の形を作っていくこと」です!
この3DCGソフトウェアはとても高価ですが、最近では学生無償版や高機能なフリーソフトウェアも増えているので興味のある方は触ってみてはいかがでしょうか。
さて、話を戻しまして今回3Dプリンターでモデリングデータを出力するためにモデリングしていくわけですが、まずはデザインが必要です。
こちらが今回のデザイン。
腕周りのパーツをモデリングしていきます。
自分ではこのようなものは描けないので、デザイン部の方には頭があがりません。
この腕周りのパーツは、実際に役者さんが装着することを考慮して作らなければなりません。
ですので工程として、
①役者さんの体を採寸
②採寸した情報とデザインを元に、3DCGソフトウェア上でモデリングを行う
③監督等とのチェックを重ねブラッシュアップ
④3Dモデル完成後、3Dプリンターにて出力
そして、出力されたパーツを美術部へ渡してバトンタッチ
このような流れで作っております!
さて、少し工程を飛ばしまして、実際にモデリングをしている様子を解説したいと思います。
①役者さんの手、腕のサイズに合わせた手のモデルを制作します。
②先ほど制作した腕のモデルとデザイン画を元に、画像の緑のポリゴンをの
ばーしながらシルエットをつくっていきます。
この時点ではまだなんじゃこりゃ?って感じですね。
ですがここから更に面を伸ばし、
形を整えていくと・・・
ジャーン!
デザインに忠実?なモデルになりました!
③ここから更にクォリティを上げるため、監督等と「どのように装着するか」、
「どこにディティールを追加するか」などを話し合って進めていきます。
今回は人間に装着することを考えて、パーツを3つに分割し、
腕にしっかりと固定できるようにつくりました。
組み合わせるとこのような見た目になります!
これでパソコン上でのモデリングは終了です!
ここから3Dプリンターに出力をかけ、美術部にバトンタッチです!
今回載せました画像のパーツも衣装に使われる予定ですので、
本編の公開をお楽しみに!
今回は3Dプリンタ出力用のモデリングについて説明しましたが、
次回のCG部担当の制作奮闘日誌では映像に爆発や宇宙などを追加する、
「特殊効果」についてご説明したいと思います!
というわけで第6回CG部からは以上です!
次回のブログは録音部が担当します。
11月9日の更新予定です!
それでは!
大阪電気通信大学 デジタルアート・アニメーション学科
2年生 山下 達也
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