大阪電気通信大学 公式VTuber

大阪電気通信大学Vtuberプロジェクトの活動や、映像制作に関するニュースを発信しています。

Vtuber プロジェクトのアドバイザー瑞無るくです。
今回は、キャラクターデザインにおける点でどう変化をしてきたか?
そんな細かなお話をさせていただければと存じます。

まず、どう進化をしてきたのかを先に、時系列順にアバターをご覧いただきます。

(2Dキャラ©宮比のん) アバターのアップデートは計画的に

実は2Dキャラクターがはじまり

今から5年弱前のお話です。
実はバーチャルタレントとして活動する前はオウンドメディアのキャラクターでした。

しかし、生まれた後に悲しいことに、担当イラストレーターの先生がご逝去。追加のカットを頼む間もなく、悲しいお別れでした。長い間考えた先に行き着いたのは ”生んでくれたキャラを人気にさせる” と意気込み、ご遺族の奥様にお願いをし承諾を得ました。 それから、自らで3D化をしたのちライブ配信活動を開始し今の私がいます。

2019.6 活動のキッカケ

趣味で始めるつもりだったのですが・・・・半日でVroidモデルをつくって遊びで公開したところ….
一週間もしないうちに、東京のバーチャルタレント事務所からスカウトをうけ所属&本格デビュー。
このときに、アバターのアップデートは定期的に行うことを計画します。

2019.12

目指していたのは、3Dらしいキャラクターではなく、ソーシャルゲームのようなタッチ。
当時から、ぬるぬるうごく2Dのようにみえる3Dって憧れが強くありました。

  • 目のテクスチャを時間をかけて、宝石のような立体感へ目指す
  • 肌をすきとおったなめらかな感じにし、最終的には少し立体的に
  • 髪のテクスチャを、のっぺりから少し立体感のあるもの
  • 衣装は当初は購入したものでしたが、ゆくゆくはオリジナル衣装

このような目標をつけて、一気に進めるのではなく時間をかけて約3年を目処に目標をつけて動き、達成しました。


キャラクターの差別化ポイント

キャラクターの差別化ポイントで髪も挙げられます。
理由は、シルエットにしたとき認知してもらえるように作る必要があるためです。
シルエットを大幅に変更を加えることはなく、時間をかけて突き詰めることに集中しました。

大きく分けて2つにわけて、アップデートの比較を説明いたします。

アップデートはまず、やぼったさを改善

    

左:デビュー時

 右:デビュー7ヶ月後

主な変更点

  • 当時のVroid Studio(β版)の標準肌が赤みがつよいため、ぺったりテクスチャ(影なし)
  • 髪の一部作り直しと、テクスチャ変更
  • ツインテールを追加

※現在の正式版VroidStudioの標準肌テクスチャは透き通った3D感があって良いです

2022年3月にアップデートした比較

左:2020年7月頃(?)

右:2022年3月

今回のアップデートでは、垢抜けた感じにしたかった点が最終目標でした。
瞳のテクスチャは何度も作っては修正を繰り返しました。
今回は比較しやすいように、同じ衣装で見比べていただければと存じます。

主な変更点

  • 髪をもう少し影感がでるようにアップデート
  • 髪のシュシュを実際のレースにテクスチャを差し替え
  • アイラインの細かな調整
  • 肌を少しだけ影を追加(二の腕周りでよくわかります)
  • 前髪 ぱっつん -> 作り込み
  • 横髪 長かったものを短く微調整

ある程度衣装や髪は固定化がいい理由

バーチャルタレント活動・Vtuber活動において実はかなり重要なポイントだったりします。

  • 星の数ほどいるV人口の増加により、覚えてもらうためのことが必要
  • ファンアートを描いていただくためには、ある程度固定化が必要であったり・・・・

そういった点を考えると、あまりコロコロと変えてしまうのは良くないといったご意見も結構あります。

衣装を作っては着てを繰り返し、季節ごとに髪色も変えていたためか、
ファンアートを描けないと何度もご意見頂戴しておりました。
これは、進化のためのやむを得ない状況かと感じています。

誕生5年・タレント活動3周年を控えてアップデート

バーチャルタレントであるからこそ、様々な衣装や髪型をし、ある程度固定をしてきました。
しかし・・・タレント活動3周年という目前のまえでアップデートをした理由は・・・・
長く活動をしていく上で、どうしても壁にぶち当たるのは「停滞期」というものがあります。
それを少しでも回避するため、三周年を迎える前は落ちやすいといったデータもみてきたために
アバターのアップデートの一旦計画していた最終の目標に向かうことにしました。

アップデート目標

  • アイデンティティだった前髪ぱっつんから卒業
  • シルエットをかえず、おもいっきり垢抜けたい
  • 表情設定を微調整し、口も上の歯をちらっと見せたい

これがギリギリ、学校卒業シーズンに間に合いまして、前髪ぱっつん卒業として2022年3月にリリースし、今に至ります。

回避案としてのアップデートも有り

キャラクターのマイナーアップデートをかけるという点においては、ポイントがあります。

  • なにかの目標を成し遂げた時
  • 誕生日・周年・記念日

(Live2Dから3Dへのアップデートが誕生日や周年が多い傾向にあります)

注意点と目指し方

長く活動をすることを前提にするのであれば、転生に近い大きなアップデートはハイリスクです。
それは、今までのリスナー様を大事にしていないように思われかねないためです。
細かなアップデートを繰り返して理想形に近づけるということも、一つの手段です。

はじめから3Dがおすすめ

2Dと3Dモデルの間に実は、試験的にLive2Dモデルがあったのですが
時間をかけていき、Vも進化をしていきたい。それがテーマであったためにいきなり3Dでデビューしました。

3Dは一気に作業すると色々と大変です。ですが、ちょっとづつかえていけば
後で見返すと、かなり変わっているので変化を自覚することができます。

はじめから、ジェネレーターツールの カスタムキャスト、REALITYなども悪くはないのですが
どれも同じ顔になったり、テクスチャも同じです。その上、利用規約がありますため、
仕組み上どうしてもオリジナリティは出せません。

オリジナリティを突き詰めて進んでいきたい!という方はぜひ
はじめから3DをVroidStudioやBlenderでのスクラッチモデリングなどで
ちょっとづつ進めていくことをおすすめします。

ぜひぜひ、今回の投稿を参考にお手持ちのモデルをアップデートしてみてくださいね。

この記事を書いた人

瑞無るく

電ch! Vtuberプロジェクトのアドバイザーとして2020年に参画。キャラクターは魂と同じ設定が無いキャラクターとして配信活動を行うため2019年6月にVデビュー。本業はデザインプロデューサー・コンサルタント・WEBや映像のクリエイターというマルチに活動する。株式会社FRATELLO、PRODUCTION VOLLを2020年に設立。 17LIVEでは1万人フォロワーや様々なイベント入賞を経て、Youtube収益化に伴いYoutubeへ移行し始める。企業様とのコラボレーションや提携など、活動範囲は多岐にわたる。