大阪電気通信大学 公式VTuber

大阪電気通信大学Vtuberプロジェクトの活動や、映像制作に関するニュースを発信しています。

どうもみなさんこんにちは、電ch!の企画、動画編集担当、ガリュウですっ!
後期が始まってはや二週間ちょっと。一年生の皆さん、大学には慣れたかな??

入学してはや2年。
僕はまだ慣れてないです。

まあ、今回の話題にはあまり関係ないので、大学生活の件はここで終わりましょう。

さて、今回私が書くことは、とあるクリエイティブソフトたちについてです。
W学科の人のなかで、大学でPCを購入した方はAdobe Creative CloudのComplete Planを購入していると思うので、
創作活動にとても役に立つソフトをたくさん所持していると思います。
(PhotoshopやIllustrator、Substanceなど)

ただ、こう考えた方もいるのではないでしょうか?

「Adobeの中に機能が似てるソフト、何個かあるよね??」

PhotoshopとIllustrator、PremiereProとAfterEffectsなんかがイメージしやすいですね。
前者は画像編集や作成、後者は動画編集や作成。
肩書きは同じですが、できること、得意なことはかなり違ってます。

そこで今回は、動画編集が得意だと自称しているガリュウが、PremiereProとAfterEffectsの違いを紹介していきたいと思います!
「同じ動画編集ソフトでも、ここまで得意なことが違うんだ」ということだけでも、この記事を読んでわかっていただけたらと思います。

似ているけれど結構違うヨ

PremiereProとAfterEffects

まずは基本概要及び共通点から。
この二つはどちらもAdobe社が販売している動画編集ソフトです。
使用用途はどちらも動画編集。

じゃあ、どこが違うの?
簡単です。

得意なこと”が違います。

一口で違いを説明するなら、「Premiereは横に強く、AfterEffectsは縦に強い」。
まあ意味わかんないっすよね。
でもこの記事を読めば意味がよくわかると思います。それでは一つずつ違いを見ていきましょうLet’s GO!!!!!

PremierePro

PremierePro(プレミアプロ)は先述の通り、Adobe社製の動画編集ソフトです。
得意としていることは、画像や音楽、動画素材を繋げたり、テロップを入れたりすることです。
それを象徴するかのように、PremiereProは作業スペースが「タイムライン」をベースに設計されています。
タイムライン形式のため、一つのシーケンスに複数の動画や素材を並べて、一つのものに統合するという作業を得意としています。
時間軸に沿って編集するので、動画の時間なども調整しやすいです。

映像と音声でレイヤーが分かれているので管理も簡単

動画や音声素材を横につなげていくことで一本の動画に仕上げるので、
「横に強い」というわけです。

字幕やエフェクトはもちろん、モザイクや色調補正、音声調整といった少々手の込んだものも作成できます。
また、ある程度の簡単な操作を覚えてしまえば、YouTubeなどに投稿できるような動画を作成できるようになるので、スキル習得の難度はかなり低く、手の出しやすい動画編集ソフトと言えるでしょう。
PCへ要求される必要スペックも低いです。

一方、VFXやCGと聞いた時に想像するような大規模な合成(実写映画とかに使われる合成とか…)は少々厳しいです。
でも、世の中にはそのような合成が施されている動画が上がっています。
そんなものはどうやって作っているのか?

そこで、AfterEffectsの登場なわけです。

AfterEffects

AfterEffects(アフターエフェクト)は通称AEとも呼ばれる、Adobe社製の動画編集ソフトです。
得意としていることは、動画や画像などの単一素材に合成や調整を行ったり、モーションタイポグラフィ(MVなんかでよく見る文字がかっこよく動くアレ)の作成、図形アニメーション作成(モーショングラフィックス)などです。
それを象徴するかのように、AfterEffectsは作業スペースが「レイヤー」をベースに設計されています。(Premiereはクリップ)
このため、一つのレイヤーには一つのオブジェクトやレイヤー効果を差し込むことができ、異なる素材を同じレイヤーに中に組み込むことができません。(プリコンポジションを使えば可能)
基本の素材を一番下にして、様々なレイヤーを追加し、合成することが可能です。
下図のようにレイヤーを縦に縦に積み上げていくというものになります。

原則として違うオブジェクトを同じレイヤーに並べることは不可能

作業スペースが積みあがってるでしょ?(まぁうまい人やまとめられる人はレイヤー数が少なかったり、もっと見やすかったりしますが…)
このように一つ一つのオブジェクトに対し、フレーム単位での編集や様々なエフェクトを適用することができます。
それを繰り返して作成していきます。

現実の世界には起こりえない効果を存在しているかのように見せる合成はもちろん、音楽に合わせて文字がド派手に動くMVの作成や、場面切り替えのトランジションの作成も作成可能です。
使いこなすことができれば、思い思いの動画を自由に作ることができますが、その分、操作や覚えることはPremierePro以上に複雑です。
また、PremierePro以外の動画編集ソフトと比べても、レイヤーベースの動画編集ソフトはAEくらいなので、その稀有性にも慣れる必要がありますね。

AfterEffectsはできることが多い分、使用するPCの要求スペックも高いのでそういった面でのハードルの高さもあります。(ちなみに今回、ちょっと久々に起動してみたらGPUが足りないといわれました。)
長い動画の編集をすることになる、テロップ付けやカット割りといった作業はPremiereProに比べて不得意です。(できないことはないですけどね)

結局どっちを使えばいいの?

ここまでつらつらとそれぞれができることを書いてきましたが、一番気になるところはこれでしょう。
ですが、はっきりと言えることは

どちらも使えたほうがいいです。

というのも、先ほど説明した通り、PremiereProは使用ハードルの低さと要求スペックの低さ、タイムラインベースの作業スペースによるカット割りとテロップ編集のしやすさなどが強い反面、VFXやCGなどの合成はあまり強くありません。
その一方で、AfterEffectsは使用PCのスペックや覚えることの多さでハードルが高いですが、モーショングラフィックスやVFX、アニメーション制作などが行える強みがあります。

つまり、

PremiereProを基本的な動画編集
AfterEffectsを動画演出の作成

というように、明確な担当分けをしてあげることで、より魅力的な動画を作ることができます。
さらに、

「Adobe Dynamic Link」機能を使えば、AfterEffectsで作った動画やトランジションをそのままPremiereProに持ってくることができます。(逆もできます)

こんな使い方なら効果的?

このことから、上の使い方がいかに効果的か理解していただけたかと思います。

さて、ここまでPremiereProとAfterEffectsの違いとその使い方を説明してきました。
どちらも得意なことがまるっきり違っていたこの二つのソフト。
同じ動画編集ソフトのはずなのに面白いですね。

だからこそ、どちらも使いこなせたときに、さらに大きな力になると思います。

この二つの動画編集ソフト、どちらも練習してぜひぜひ素敵な動画を作ってみてくださいね。
それでは良き動画編集ライフを~。

この記事を書いた人

ガリュウ

大阪電気通信大学デジタルゲーム学科の二回生。生粋の格ゲー好き。食べるのも好き。最近は楽しく動画を作っている日々を過ごしているらしい。