みなさん、こんにちは!

入学する前までMac(Apple製コンピューターMacintoshの略)のことをハンバーガーだと思っていた

CG部所属の川枝が第13回目CYBERDIVE制作奮闘日誌をお送りします!

 

今回はCG作業の中でも地味だけど重要な作業、「マスキング」についてお話をしたいと思います。

マスキングとは決して鱒(ます)の王様ではありません。

意味は覆い隠すこと。包み込むこと。

 

言葉だけでは何のことかイマイチ分からないので、下の画像を見ていきましょう。

スクリーンショット 2015-12-21 14.28.32

画像の右側に、ピンクや肌色の線と点で囲われた箇所があると思います。

この囲っている部分のみを消す、または残すことができ、

特殊効果(色を変える、爆発させるなど)も指定した範囲にのみ、与えることができます。

これが「マスキング」です。

 

CYBER DIVEではAdobeAfterEffectsと呼ばれる編集ソフトでマスキングしました。

静止画の場合は1枚だけマスキングすれば良いのですが、

動画の場合は写真の連続体(映画の場合は約24枚の写真で1秒間)なので、1枚だけというわけにはいきません。

スクリーンショット 2015-12-21 14.13.46

少し見づらいですが、上の画像の灰色の点一つ一つがマスキングした箇所になります。なんだか気持ち悪いですね・・・。

 

今回は映画なので24枚で1秒、つまり1秒間の間に24回マスキングしなければなりません!

例えば10秒の映像に5ヶ所マスキングする場合は、約1200回マスキングしなければなりません!

途方も無い回数です。

 

CG作業と言っても派手な特殊効果を付けたり、ロボットのキャラクターを動かしたりするだけではありません。

このような下ごしらえとも言える作業で手を抜いてしまうと、

最終的な完成度に大きな影響がでてしまいますので、1枚足りとも手を抜けません。

料理と一緒ですね。

 

マスキング作業を行う人を海外では「ロトアニメーター」と呼ばれており、

立派な役割を担っています。

 

カッコいいVFX(特殊効果)を制作する舞台裏では、このような作業が

行われているということを知ってもらえたら幸いです。

 

まだまだ大変な作業が続きますが、

引き続き頑張って行きたいと思います。

 

今回はこれにて!

 

次回は年明けに更新予定です。

来年もよろしくお願いします!

 

それでは皆さん、良いお年を!

 

大阪電気通信大学 総合情報学部 デジタルアート・アニメーション学科 2年生

「CYBER DIVE」CG部 川枝 直輝

※サイト内のコンテンツの転載・転用は禁止しております。

この記事を書いた人

電ch!編集部

電ch!編集部です