みなさん、こんにちは!
入学する前までMac(Apple製コンピューターMacintoshの略)のことをハンバーガーだと思っていた
CG部所属の川枝が第13回目CYBERDIVE制作奮闘日誌をお送りします!
今回はCG作業の中でも地味だけど重要な作業、「マスキング」についてお話をしたいと思います。
マスキングとは決して鱒(ます)の王様ではありません。
意味は覆い隠すこと。包み込むこと。
言葉だけでは何のことかイマイチ分からないので、下の画像を見ていきましょう。
画像の右側に、ピンクや肌色の線と点で囲われた箇所があると思います。
この囲っている部分のみを消す、または残すことができ、
特殊効果(色を変える、爆発させるなど)も指定した範囲にのみ、与えることができます。
これが「マスキング」です。
CYBER DIVEではAdobeAfterEffectsと呼ばれる編集ソフトでマスキングしました。
静止画の場合は1枚だけマスキングすれば良いのですが、
動画の場合は写真の連続体(映画の場合は約24枚の写真で1秒間)なので、1枚だけというわけにはいきません。
少し見づらいですが、上の画像の灰色の点一つ一つがマスキングした箇所になります。なんだか気持ち悪いですね・・・。
今回は映画なので24枚で1秒、つまり1秒間の間に24回マスキングしなければなりません!
例えば10秒の映像に5ヶ所マスキングする場合は、約1200回マスキングしなければなりません!
途方も無い回数です。
CG作業と言っても派手な特殊効果を付けたり、ロボットのキャラクターを動かしたりするだけではありません。
このような下ごしらえとも言える作業で手を抜いてしまうと、
最終的な完成度に大きな影響がでてしまいますので、1枚足りとも手を抜けません。
料理と一緒ですね。
マスキング作業を行う人を海外では「ロトアニメーター」と呼ばれており、
立派な役割を担っています。
カッコいいVFX(特殊効果)を制作する舞台裏では、このような作業が
行われているということを知ってもらえたら幸いです。
まだまだ大変な作業が続きますが、
引き続き頑張って行きたいと思います。
今回はこれにて!
次回は年明けに更新予定です。
来年もよろしくお願いします!
それでは皆さん、良いお年を!
大阪電気通信大学 総合情報学部 デジタルアート・アニメーション学科 2年生
「CYBER DIVE」CG部 川枝 直輝
※サイト内のコンテンツの転載・転用は禁止しております。